【開発ストーリー】
酒類製造業は地場産業の中核として、飲食や観光産業と深く結びついて、地域経済を支える重要な産業ですが、新型コロナの感染拡大に伴う外出自粛や時短営業などの影響により、酒類需要の半分程度を占める飲食店の利用者が激減したことから、大きなダメージがありました。それは愛媛県も同様です。
愛媛県は四国の中でも最も多い、34もの個性豊かな蔵元があり、隠れた地酒どころとして日本酒ファンに親しまれています。そこで愛媛県酒造組合が、アフターコロナを見据えて「愛媛テロワール」を実現しようと、日本有数の日本酒研究のパイオニアである東京農業大学 応用生物科学部醸造科学科と、愛媛県食品産業技術センターとの産学官の共同研究を行いました。その研究の結果、愛媛県オリジナル品種の花「さくらひめ」から、4種類の清酒用花酵母「愛媛さくらひめ酵母」を分離培養することに成功しました。